FXやCFD・株などにも使える投資・相場の勉強コーナー!
今回は「リスクオフ・リスクオン」について解説。
リスクオフ・リスクオンって?
リスクオフとは「投資家がリスクに対して消極的になるムード」を指します。
為替投資や株式投資などの投資を控える動きに繋がるので、相場が膠着状態になりやすいです。
逆にリスクオンとは「投資家が積極的にリスクをとってトレードするムード」を指します。
2016年11月から続いたトランプ相場などはリスクオン状態といえます。
基本的にリスクオンの方が値動きが大きく稼ぎやすいとされます。
リスクオフ
金融資産の流れ
より安全な(リスクが少ない)資産に資金が向かいやすくなります。
株式やコモディティ、ハイイールド債、高金利通貨など、リスクの高い資産を避け、国債や短期金融商品など相対的に安全と思われる資産に投資する人が多くなります。
どういった場合になるの?
一般的にマーケットにおいて、景気の大幅減速や、金融不安や金融危機・政府債務の悪化などへの懸念が強まると、投資意欲が無くなり、投資家は積極的にリスクを求めにくくなります。
実在例
欧州危機
欧州の金融危機があったためリスクオフになり、株式から比較的安全とされる米ドル(米国債)や日本円(日本国債)などに資金が向かった。
リスクオン
金融資産の流れ
株式やコモディティ、ハイイールド債、高金利通貨など、リスクの高い資産に投資する人が多くなります。
どういった場合になるの?
低迷していたマーケーットが、景気の大幅改善や金融不安の解消・金融危機の収束など楽観視されるようになると、投資家の意欲は強まり、積極的に利益(リターン)を求めるためリスクを追うようになります。
実在例
トランプ相場
アメリカ新大統領にトランプ氏が選ばれたことにより、アメリカの景気改善が期待され米ドル円が買われドルの価値が大きく上昇した。
リスクオフ・リスクオンで買われる通貨
リスクオフ | リスクオン | ||
買われる通貨 | 売られる通貨 | 買われる通貨 | 売られる通貨 |
米ドル 日本円 スイスフラン | トルコリラ 南アランド 豪ドル NZドル 加ドル ポンド ユーロ | トルコリラ 南アランド 豪ドル NZドル 加ドル ポンド ユーロ | 米ドル 日本円 スイスフラン |
為替においてリスクの高い通貨とは一般的には「オーストラリアドル・ニュージーランドドル・イギリスポンド・カナダドル・欧州ユーロ・南アフリカランド・トルコリラ」などと言われています。
主に発展途上国の通貨が多く、発展途上のため経済状況が安定しないため、通貨の価値も安定しにくいです。
しかし、その分金利(スワップ)が高く設定される傾向にありリスクオンの相場で変われる傾向があります。
実際に、大きく相場が暴落したあと経済が安定した時にリスクオンでスワップ狙いの高金利通貨を買う人が多くいます。
リスクオン相場って儲かるの?
基本的には株式・商品が上がり、為替も値動きが大きくなり稼ぐチャンスは増えます。
ただし、値動きが大きいということは逆に大きく損をする可能性もあるので注意しましょう。
リスクオフ相場ってヤバイの?
リスクオフ相場では値動きが少なくなることもありますが、大暴落する危険性もあります。
金融危機などの経済状況の悪化から売られると、売りが売りを呼ぶ投売り(Selling Climax セリングクライマックス:一部の投資家はセリクラとも言う)になる可能性もあります。
そうなると、相場は一気に動いて損切りするタイミングを失って大損する場合もあります。
初心者の人は気を付けましょう。
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